導入
Node.jsとは、JavaScriptをブラウザの外で実行できるようにするオープンソースのランタイム環境です。サーバーサイド開発に適しており、非同期IOをベースにしたイベント駆動のパラダイムを採用しています。
Node.jsのインストール
Node.jsの公式ウェブサイトからインストーラをダウンロードするか、パッケージマネージャを使用してインストールできます。以下にLinux(Ubuntu)でのNode.jsインストール手順を示します。
sudo apt update
sudo apt install nodejs
インストールが成功したかどうかを確認するには、コマンドラインに次のコマンドを入力します。
node -v
これで、バージョン番号が表示されれば、Node.jsが正しくインストールされています。
Hello Worldプログラム
以下のコードがNode.jsを使った最も基本的な”Hello, World!”プログラムです。
console.log("Hello, World!");
これをhello.js
というファイルに保存し、node hello.js
というコマンドで実行すると、”Hello, World!”と表示されます。
非同期処理とコールバック
Node.jsの鍵となる特徴の一つは非同期IOとコールバックの使用です。これにより、プログラムはI/O操作が完了するのを待たずに他の作業を進めることができます。以下のコードは、非同期ファイル読み取りの一例です。
const fs = require('fs');
fs.readFile('/path/to/file', 'utf8', function(err, data){
if (err) throw err;
console.log(data);
});
readFile
関数は非同期で動作し、ファイルの読み取りが完了したらコールバック関数を呼び出します。
イベント駆動プログラミング
Node.jsはイベント駆動型で、非同期イベントを処理するための機構を提供しています。これは以下のように使われます
const EventEmitter = require('events');
class MyEmitter extends EventEmitter {}
const myEmitter = new MyEmitter();
myEmitter.on('event', function() {
console.log('an event occurred!');
});
myEmitter.emit('event');
このコードでは、event
というイベントが発火(emit
)された時に、コールバック関数が呼び出されます。
NPMの利用
NPM(Node Package Manager)は、Node.jsのパッケージ管理ツールであり、あらゆるNode.jsパッケージをインストールするために使用されます。以下はNPMを使用してパッケージ(例:express)をインストールする方法です。
npm install express
package.json
ファイルを使用すると、プロジェクトの依存関係を管理できます。
実践的なNode.jsのアプリケーション
さて、実際に小規模なWebサーバを作成してみましょう。以下のコードは、Expressを使ってHTTPサーバを作成する一例です。
const express = require('express');
const app = express();
const port = 3000;
app.get('/', (req, res) => {
res.send('Hello World!');
});
app.listen(port, () => {
console.log(`App listening at http://localhost:${port}`);
});
このコードを実行すると、ポート3000でWebサーバが起動します。ブラウザで http://localhost:3000
にアクセスすると “Hello World!” が表示されます。
まとめと次のステップ
これでNode.jsの基本的な使い方と概念についての理解が深まったはずです。次にすべきことは、より深いトピックに挑戦することです。たとえば、データベースとの接続、認証と認可、REST APIの設計などがあります。
参考リソース
これらのリンクはNode.jsの深い理解のための優れたリソースです。
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